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2018/09
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「くぼみ」
今日は色彩学会誌からのご紹介。

曼荼羅に関する記載があったので、
抜粋してご紹介します。

繧繝220180225

「密教美術の曼荼羅は、
起源をインドにおける呪法のための修法壇(すほうだん)におく」

そうでしたよね。

今では「曼荼羅アート」となり、
いろんな手法がありますが、起源は仏教にあります。

曼荼羅は、元々は「屋外に土壇を作り、
中央に本尊、周りに諸尊を幾重にも配し、立体的構成になるもの」

昔は「土」で作ってたんですよね。

ですので、作っては壊しを繰り返したと聞きます。

「これが中国そして日本へと伝達するうちに
屋外が屋内に、立体的な土壇が平面的な木壇や画像へと変容していった」

「その後曼荼羅は絵図に描かれ壇上に敷かれるようになり、
さらに壁に掛けられるようになった」

ここまでくると、今の曼荼羅に近い使い方ですかね。

現代では「壁に飾る」曼荼羅が多いように感じます。

今回の記事は、
日本の仏教美術が「平面的」であることの論文なので、
結論としては、
「俯瞰図、すなわち平面的」で結んであります。

参考までに記載しますと。

「当時の日本絵画の主流は仏画。

そしてあらゆる仏画は、
そのモチーフを曼荼羅に依存すること大」

「仏画を代表する曼荼羅が
俯瞰図(上から見た図)と考えれれることは、
仏画の大部分は俯瞰図、すなわち平面的であることを示している」

ふむふむな内容です。

そう考えると、
「曼荼羅」は平面的であることが普通なので、
いかに配色で立体感を出すかがポイントなのかな、
と思ったりもします。

そして。

仏教美術における立体的な配色方法を一つ。

繧繝(うんげん)彩色のご紹介です。

「繧繝彩色」は、
「極楽浄土を表す手段として」用いられたようで、
「極彩色による色彩効果は非日常を表現するもの」だったそうです。

繧繝20180225

写真は、
「粉地彩絵八角几(ふんじさいえのはっかくき)」というもの。

「仏前で供物を載せる小さな献物台」だそうで、
「献物几のなかで色彩が最もよく保存されている」らしいです。

配色に関しては、
「花模様の中心は青系、
左右の4弁は赤紫系、上下の2弁が赤橙系の繧繝彩色」

立体感に関する記述は、
「中心部は青系、周縁部は赤紫系と赤橙系」となってます。

簡単にいってしまうと、
中心部が凹んで見え、
周りが浮き出て見えるような配色。

論文によると、
「『くぼみ』を感じさせる配色」だそうです。

うーん、なるほど。

立体感というと、
中央を浮き出させて見えるようにするのが、
多いような気がします。

繧繝彩色は、逆パターンなんですな。

ご参考までに。

ところで。

論文に記載されていた写真ですが。

立体認識が弱いためか、
全体がどーなっているのか、
いまいち想像できませんで。

宮内庁のホームページから画像を拝借。

八角几20180225

なるほど、こうなってたんだー。

なんだかスッキリ(笑)。

ではでは。
次回もお楽しみに。

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プロフィール

shioon

Author:shioon
村山紫音(むらやま しおん)
カラー&コミュニケーション
アドバイザー

AFT1級色彩コーディネーター
東商1級カラーコーディネーター
(商品色彩)
日本色彩学会正会員
一社)マンダラ・ユニヴァース
クリエーター協会
プラクティショナー

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